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甘いだけの嘘ならいらない
第1章 だから僕はもう戻れない
♡ ♡ ♡
「あっ、あぁ……っ」
あたしが絶頂を昇りつめたのと同時に、涼しげな瞳が射ぬくようにあたしを見下ろして、いちばん奥の深いところで欲を吐きだす。
熱に浮かされて熱った身体は、しっとりと汗ばんで、秘唇から溢れた蜜は彼に絡みつく。
あまったるい熱に依存して、あたしは溺れてゆく。
瞳を潤ませて英士くんをみつめると、優越感にまみれた瞳と視線が絡みあった。
「あ、っ…あ……」
「……は」
「あ、あンっ…」
抜けかけた腰を沈められて、彼の胸に抱きすくめられる。
より深く貫かれたら、淫らな水音が耳をつく。
呼吸を奪われるように執拗にくちづけを落とされて、絡みつく舌にさえ感じてしまうのがはずかしくなる。
「は、う……」
「…なに、もう腰が砕けちゃった?」
涙に濡れた瞳で、哀願するようにみつめると、揶揄するように笑んで、また唇を奪われる。