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甘いだけの嘘ならいらない
第6章 騙されてあげる、それは君が好きだから
「は…っ、はあ…っ、ぁ……」
「可愛いな、理紗。気持ちよかった?」
「っ、はい…」
「もう、満足した?身体の熱りは、落ちついたか…?」
「は、い……だいじょぶ、です…」
本音を言えば、もっと欲しい。
翔の指じゃなくて、もうとっくに硬くなっているのがスーツ越しにもわかる、彼自身に攻め立てられたい。
だけどそれは、英士くんへの裏切りと嘘を重ねるだけ。
だから、言えない。
あたしは気だるい身体を支えられながら、どうにか乱れた制服を直して、仕事に戻ろうと思った。
「北条部長、あたし…お手洗い行って、戻ります…」
「……ああ。その前にひとつ、いいか?」
振り向いたあたしに翔は口元を笑わせると、膝の裏に手を差し入れて、そのまま足を開かせて持ち上げた。