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誘淫接続
第7章 解除
 麻琴の切なげな喘ぎとともに、中に満ちていた蜜も全部吐き出される。
 尻を包むものは全てはぎ取られ、隆一の意志でもてあそばれ続けてきた、奥まで開いた穴と固く尖った肉芽を、彼に向けて差し出している。

 拘束を解かれて横たわっている翠が目に入る。
 麻琴の視界は裸眼なのでぼんやりしているが、眠っている翠の顔は、幸せそうに見えた。

 麻琴は、突然尻に強烈な痛みを感じた。
 後ろに立っている隆一が鞭打ったのだ。
 痛みは一瞬で麻琴の全身に広がり、腹の奥の芯と脳の芯を震わせた。
 もう一回打たれる。
 思わず叫び声が出る。
 さらにもう一回。
 苦しい。
 麻琴は目を固く閉じて耐えた。
 耐えたかった。

 不意に麻琴は上から顔を踏みつけられた。
 革靴のままだ。
 隆一の力が頭全体に広がっていく。
 もちろん、人に頭を踏みつけられることなど初めてだ。
 しかし麻琴は――
 これまで、ずっと在り処が分からなかった探し物を、ようやく見つけたような気がした。

 隆一は再び麻琴の尻を鞭打ち始めた。
 立て続けに激痛が浴びせられる。
 その痛みから逃れようと勝手に腰が引いてしまう。
 そのたびに麻琴は、自ら隆一に尻を突き出した。
 叫び声が、大きく開いた唇の間から勝手に飛び出していく。
 涙が、唾液が、鼻水があふれ出してくる。

 背後の隆一の顔を直接見ることはできないが、麻琴には隆一の穏やかなほほ笑みが見えた。
 麻琴は、いつの間にか自分が絶頂し続けていることに気づいた。
 その波は小さくなり、また大きくなり、そして再び小さくなるが、消えることはなかった。
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