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第7章 解除

　やがて、鞭が止んだ。
　隆一の生の指が肉芽に触れた。
　繊細でありながら力にあふれ、生きた熱を帯びているその指が、肉芽を強くひねり上げた。
　麻琴は絶頂の中でさらに絶頂した。
　もう、声すら出ない。
　蜜液なのか尿なのか分からないものが、大量に内ももを伝い流れていく。

　麻琴が大きく息をしていると、花弁に熱い塊が当たったのを感じた。
　絶頂の波がまた大きくなってくる。
　頭からつま先にいたるまで、麻琴の身体の中で震えていない場所はどこにもなかった。

　無機物とは全く違う熱く生きた塊が、麻琴の花弁をかき分ける。
　猛々しさに満ちている隆一の牡の槍は、狂おしいほどの欲を帯び、麻琴の牝を渇望して押し入ってくる。
　麻琴は、その槍をしっかりと握り締めた。

　「下の、名前で……」
　麻琴は、しぼり出すように言った。
　「麻琴って……呼んで、欲しいです……」
　牡の肉体が背中に覆いかぶさってきて、その熱風を首筋が感じ取った。
　「麻琴」
　隆一の声が、静かに麻琴の耳に流れ込む。
　「ご主人様……っ……」
　これまでの人生で感じたことのない激しさの絶頂が、麻琴の牝に押し寄せた。
　麻琴は秘宮の奥の芯を何度も弾けさせながら、とめどなく涙を流し続けた。


＜終＞