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誘淫接続
第2章 第十の接続
ホームにいる全ての人間が、麻琴を見ているような気がしてくる。
顔を上げるのが怖い。
顔を上げた瞬間、麻琴の瞳に周りの他人全員の視線が突き刺さってきそうだからだ。
意識がもうろうとしてくる。
理性が少しずつ、はがれて落ちていく。
突然、何者かが麻琴の肩を叩いた。
「ひうっ……!」
麻琴は声になるかならないかの音を口から出した。
そしてゆっくり顔を上げた。
そこには、松戸が相変わらずのにやけ顔で立っていた。
酒でも飲んでいるのだろうか、若干顔が赤い。
その赤さが、普段よりも一層、松戸の顔を卑猥なものにしている。
「水野さんも飲んでたのお? わかった、飲み過ぎちゃったんだね?」
よりによって、こんな時に松戸とはち合わせするとは思わなかった。
――この人の前でだけは……
――絶対いきたくないっ……!
「ん……あっ……」
意に反して、麻琴の口から小さく牝の喘ぎが漏れる。
松戸は顔を近づけ、麻琴の表情をまじまじと見つめてきた。
「……な、なんです……か……?」
「……お堅いお堅いとばかり思ってたけど、あんたぁ色っぽい顔できんだねえ……」
「……放っておいてください」
「でも水野さん」
松戸はそこで言葉を切った。
麻琴の心臓が強く胸を打っていく。
松戸は下品に口をゆがめて言った。
「……いっちゃいそうですよ?」
――!
――いや、そんなわけない……!
――知ってるはずない……!
顔を上げるのが怖い。
顔を上げた瞬間、麻琴の瞳に周りの他人全員の視線が突き刺さってきそうだからだ。
意識がもうろうとしてくる。
理性が少しずつ、はがれて落ちていく。
突然、何者かが麻琴の肩を叩いた。
「ひうっ……!」
麻琴は声になるかならないかの音を口から出した。
そしてゆっくり顔を上げた。
そこには、松戸が相変わらずのにやけ顔で立っていた。
酒でも飲んでいるのだろうか、若干顔が赤い。
その赤さが、普段よりも一層、松戸の顔を卑猥なものにしている。
「水野さんも飲んでたのお? わかった、飲み過ぎちゃったんだね?」
よりによって、こんな時に松戸とはち合わせするとは思わなかった。
――この人の前でだけは……
――絶対いきたくないっ……!
「ん……あっ……」
意に反して、麻琴の口から小さく牝の喘ぎが漏れる。
松戸は顔を近づけ、麻琴の表情をまじまじと見つめてきた。
「……な、なんです……か……?」
「……お堅いお堅いとばかり思ってたけど、あんたぁ色っぽい顔できんだねえ……」
「……放っておいてください」
「でも水野さん」
松戸はそこで言葉を切った。
麻琴の心臓が強く胸を打っていく。
松戸は下品に口をゆがめて言った。
「……いっちゃいそうですよ?」
――!
――いや、そんなわけない……!
――知ってるはずない……!