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誘淫接続
第5章 接近
 恐怖を感じているにもかかわらず、もはや麻琴の身体は情欲の波に抵抗できなかった。
 火がついたように熱くたぎっている子宮の奥に向かって、蜜壷の棒と直腸の棒、そしてクリトリスをつまむ突起がとどめを刺した。
 「んんんんんぐっ……」
 麻琴は両手で口を押さえながら、下腹の奥が破裂するような衝撃を感じた。

 一気に全身を強烈な電流が駆け巡り、手先やつま先まで熱くなり、脳の芯が激しく揺さぶられ、目の前は真っ白になった。
 気がつけば、麻琴は便座に突っ伏して、全身をびくん、びくん、と大きく痙攣させていた。

 ――あ……
 ――ああ……
 ――すご……い……
 麻琴の目はうつろになり、淡い桃色の情念が半開きの口から熱い息となって吐き出される。
 「……ぁぅっ……ぁぁぁ……ぅっ……」
 身体の痙攣が、止まらない。

 淫具は、そんな麻琴の身体をまだ責め立て続けている。
 昨晩から『おあずけ』を食らっていた身体は――麻琴自身がそれを選んだのだが――絶頂したことでよりさらなる悦楽を求め一層過敏になってしまっている。
 ――止めてえ……
 ――もう止めてえええ……
 ――おか、お、おか、おかし、く、おかしくな、なるっ……!

 コンコンコン――
 麻琴の耳に、個室の扉をノックする音が飛び込んできた。
 しかし快楽の海にどっぷりと引きずり込まれた麻琴の身体は、驚くことさえも忘れたようにぐったりしていて、動かすことすらままならない。
 コンコンコン――
 再び、ノックの音がする。
 同時に、貞操帯の動きが止まった。
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