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誘淫接続
第6章 強制接続
 「ねえ水野さんっ、どうして首振ってたんですかあっ?」
 「一回……止めて……おねが……い……」
 「認めてしまえよ、マキ」
 翠は目を大きく開かせたまま、顔つきと口調を険しく変えた。
 「人前で感じる身体になっているはずがない……そう思ってるんだろ?」
 「やめて……」
 翠の顔が再びほほ笑みに戻る。
 「水野さんがぁ、どう思おうと勝手ですけどっ、身体はもう戻りませんよっ?」
 翠は目の下をほんの少し紅潮させている。

 いきなり翠は麻琴の首筋にキスをした。
 そしてつま先立ちして首を伸ばし、荒い息づかいで舌を出して麻琴のうなじをなぞった。
 麻琴の首筋の表面を生っぽい粘膜の突起が這う。這ったあとの唾液で濡れた箇所だけが冷気を感じ取る。

 「やめ……ん……あっ……」
 そばを通る人々が、麻琴と翠に怪訝そうな視線を向けてくる。
 「田村さ……ん、や……めて、みんな、見て、る……」

 腹が大きくふくれた中年の会社員風の男が、淫猥な横目で見ていく。
 二人寄り添っている制服姿の女子高生が、指をさしてクスクス笑っていく。
 品の良さそうな初老の女性が、あからさまなしかめ面でにらんでいく。

 「ねえ、イっちゃいそうなんでしょっ? そうですよねっ!」
 「こんな、ところ……で……やめ、て……」
 「こんなところでバイブおまんことアナルにぃ、突っ込んでいる方がおっかしくないですかっ?」
 翠は麻琴の耳を軽く噛んだ。
 「んあ……!」
 耳の刺激は甘い疼きとなって体内に流れ込み、二本の淫具の振動と共振して奥底にある牝の芯を揺り動かす。
 麻琴は、膣の淫具のすき間からまた蜜が外へとあふれ出るのを感じた。
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