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第3章 　『　抹茶　水ようかん　』　

今までのブログを読んでいて、Ｓａｃｈｉさんは従順な……Ｍなんじゃないかと思っていた。
そんなＳａｃｈｉさんが、初めて……命令をきかなかった。


驚きと同時に、命令に背いた理由もわかりすぎた。
Ｓａｃｈｉさんにとって、仕事中に調教……は嫌だったのではないだろうか。
ちゃんと仕事に向き合っていたい……。
働くこと……仕事をすることに、誇りを持っている人なのかもしれない……。


わたしは、そんなふうに考えた。


とても、かっこいい素敵な女性だと好感が持てた。


Ｍとして、良いのか悪いのか……。


それは、そのＭを従えるＳの考え方によるのだろうな……と思った。


Ｓａｃｈｉさんのブログの印象で、決めつけてはいけないけれど、Ｓａｃｈｉさんのご主人様はそれをよしとはしないような印象を受けた。


既婚で、主従関係というのは……いろいろな制約があるように思う。


気持ちの上では、ご主人様に従いたいと思っていても、なにもかも受け入れるのは不可能な気がする。


日常生活を守りながら、できる限り、ご主人様に仕えるしかないのではないだろうか……。


非日常……でも、日常があるからこそ非日常が存在するのだと思う。


日常が壊れてしまえば、非日常は存在しない……。