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唇に媚薬
第8章 嫉妬姫
「……蘭、お前分かってる?」
「………!」
「責任とれんの?」
熱い吐息。
耳を甘噛みされて、ゾクリと刺激が走る。
コーナーにいる私は、葵に覆われていて
すぐ近くにいる人達は、みんな正面を向いてるから
私の手の動きは見られていないとはいえ、スリルで目眩がしそうだ。
「……は…」
眉を寄せて片目を瞑る葵が、セクシーで
煽りをもっと大きくしたくて、形に沿って指でなぞりあげる。
ゆっくり摩りながら、挟み込むように上下に動かすと
スーツ越しに、その膨らみがビクッと波打った。
「……葵、キモチイイ……?」
誰かと誰かが笑い合う、大きな声に重ねて
葵の胸元に軽くキスして聞いてみる。
……私、完全に舞い上がってる。
葵をこんな顔にさせてるのが、私なんだってことが嬉しくて
ここがエレベーターの中だってことも忘れて
このまま葵を押し倒したくなる。
……って私、女なのに。