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唇に媚薬
第8章 嫉妬姫

…ヤ、ヤバ……イ

ゾクゾクと、とんでもない刺激が全身を駆け巡った。
葵の奥歯に指を噛まれて、熱い舌で転がされる。

……嫉妬から芽生えた、ちょっとしたイタズラ心だったのに……


「…あ、葵、ごめ……」

「なに?」

「……っ ごめ、なさ……」

「何で謝るわけ?」


……だって、さっきから葵の放つオーラが恐怖に近い。
何か、開けてはいけない扉に触れてしまったような感覚。

濡れる指から快感が伝わって、足が震えてきてしまう。


「……お、怒ってるから……」

「………」


ちょっと涙目になってるかもしれない。
自分でそう感じながら、片方の手でぎゅっと葵のコートを掴むと


「俺は、お前を怒ることなんて何もねぇよ」


ふっと優しく微笑んで
強い力で腰を引き寄せられた。


「けどな蘭、ひとつだけ覚えておけ」

「………!」


私の脚の付け根に、グッと強調された熱い煽り。


「お前にとってはアソビゴコロでも
俺はこんな真面目に反応するんだよ」

「………っ///」

「……当然
責任、取ってくれんだろうな?」

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