この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
唇に媚薬
第9章 ヤキモチ王子
~~~やめろ!
「ソワソワしたことなんて生まれてから一度もねぇよ!」
「でもウキウキしてただろ?」
「うるせぇ! つーか離せ……っ」
「キャァァ♡ ほらほらやっぱり!」
蓮の腕を掴んで、肩から外そうとすると
突然、エレベーターの中にいる女達が奇声を上げた。
「社食の目撃情報はマジだったのよ!
手を繋いで、隠れて○○してたってやつ♡」
「鈴木蓮×瀬名葵♡
あぁ、想像するだけで鼻血出そう・・・」
「ねぇ、やっぱり瀬名さんが攻めよね?」
「うんうん! で、鈴木さんが……♡」
鈴木さんが何かを聞くことなく、女達を乗せたエレベーターが閉まった。
「「………」」
“ イケメン同士が仲良くしてる姿は、萌えるのよ ”
いつだったか、酔っ払った蘭がそんなことを言っていたのを思い出す。
……つーか
手を繋いじまったのは、残念ながら事実だけど
隠れて○○って……なに?