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唇に媚薬
第10章 狂う程、夢中
「………」
下唇をぺろっと舐めてから、唇を離すと
私を見て、葵はふっと笑った。
「……蘭、相当機嫌いいな」
「……へっ!?」
後頭部に回っていた葵の手が、頬を伝って下りてくると
その指でクイッと顎を持ち上げられる。
「楽しいんだろ。
俺の方が惚れてるって分かったから」
「………!!」
「今のお前の舌使い、優越感が半端ねぇ」
~~な、なに言って……!///
顔がボッと赤くなって、慌てて葵から視線を外した。
てゆーか何それ!
優越感なんて出してないわよ!
ま、まぁ、確実に舞い上がってはいるけど……
だって
葵がヤキモチ妬いてくれて
しかも
“ 俺の方が ” 惚れてるって……っ///
「……顔、ニヤけすぎだボケ」
さすがにイラッときたのか、睨まれながら頬をつねられる。