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唇に媚薬
第12章 相棒流儀
俺様発言は相変わらずだけど
やはりこのイケメンが放つカリスマオーラは凄まじい。
店内で飲んでいる大半は、団塊世代のおじさん達だから
余計に彼のカッコよさが際立って見える。
っていうか、キラキラ輝きすぎて正直浮いてる。
「あの……」
……佐伯さんに、面と向かって宣言されて
葵がいない今、この不安な気持ちをどうしようもできなくて
こうして、姫宮さんについてきてしまったけど……
「私とサシで飲んだりして大丈夫なんですか?」
「は?」
「……誤解、されたりとか……」
姫宮さん含め、MDチームの皆とはよく飲みに行く。
でも思い返してみれば、彼と2人は初めてだ。
来てしまった手前、今さらな質問だけど
恐る恐るお伺いを立ててみた……のに
「なんだそれ。
仕事の相棒と飲んで何が悪いんだよ」
サラリと返された。