この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
唇に媚薬
第14章 涙の先に

明らかに涙の形跡が残る顔を、じっと見つめると
もげそうなくらい、佐伯は首を左右に振った。


「な、なんでもありません!」

「蓮、お前……」

「〜〜違います!
な、泣いたのは鈴木さんのせいじゃありません!」

「………」


……泣いてたんじゃねぇか。

蓮に話しかけたのに、うろたえる佐伯が遮ってきて
少しイラつきながら2人を交互に見比べると


「どんな場面でも
女性に泣かれると、胸が締め付けられるよな」


穏やかに微笑んだまま、蓮が口を開く。


「だけど、俺のせいじゃないよ」

「……じゃあ、誰のせいだよ」

「誰のせいでもない。
だから自然に涙が溢れてしまうんだ」

「………!」

「な、佐伯」


蓮が優しい眼差しを向けると
空のカップを両手で握って、佐伯は小さく頷いた。


……意味不明。
なんなんだよ、一体。

/341ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ