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唇に媚薬
第15章 Yours forever

* * *


右側の線路伝いに続く、丸の内街までの道を
葵と並んで歩いていく。

立ち並ぶビル群の光に、行き交う車のヘッドライト。
いつもの光景なのに、いつもよりも輝いて見える。


「蘭、こっち」


ちょうど中間地点に差し掛かると、葵は横断歩道を渡って方向を変えた。

目の前に
巨大なガラスで作られた、アーチ型のシンボリック的な建物。
国際フォーラムと呼ばれる、展示ホールやギャラリーなどを備えた多目的施設だ。


「真ん中通って行くの?」

「あぁ」


ウッドデッキが続く、建物の間の広場を進む。


「……風、気持ちいいね」


今夜は春みたいに暖かくて
この時間でも、吹き抜ける夜風が心地良い。

……そう感じるのは
私の手を繋いで半歩前を歩く、この人がいるからだけど……


「………」


……話したいことは、他にも沢山あるのに

手の温もりがじんわりと伝わってきて
なんだか胸がいっぱいで

うまく言葉が出てこない。

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