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唇に媚薬
第15章 Yours forever
「……どうして、サイズ知ってるの?」
こっちを向いてくれたら、絶対にその胸に飛び込もうと決めて
顔を背けたままの、葵の右腕にそっと触れる。
「どうやって調べて……」
「合ってねぇの?」
「ピッタリだよ!!」
「……なんで怒ってんだよ」
「怒ってない!」
だけど興奮しすぎて感情が高ぶってもうよく分からない!
涙を止めたくてゴシゴシと目を擦ると
葵が私の方に振り返った。
腕から私の手を外して、ぎゅっと握る。
「……で、いいかげん返事してくれませんか?」
「………!」
「成功? 失敗?」
困ったように私を見つめる葵。
その瞳に吸い込まれそうで、息が止まりそうになる。
“ 蘭、俺と結婚して ”
“ 俺の想いはこれからも変わらないから ”
“ 2人で、一緒に生きていこうよ ”
失敗なんて、あるわけないでしょ……
「……私でいいのなら、よ、喜んで……」
その手を、強く握り返して
私はゆっくりと頭を下げた。
「一生、葵が好きです。
宜しくお願いします」