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唇に媚薬
第17章 ★おまけ★

「~~どこにかけてんのよ!」


叫ぶと同時に首筋を指で触ると、ヌルリと液体の感触。
しかも量が多くて滴り落ちている。

なにしてるのよこの男は~~!!


「寝惚けてるの!?」

「食おうと思って」

「はい!?」

「蘭」

「………っ」


……たった数秒の遣り取りだったのに
名前を呼ぶその声に、突如色気が宿って

さらに1歩近付いた葵が、私の腰に左腕を回した。


「……ちょ、ちょっと葵…」

「なんかキッチンでヤるの多いな」

「………!!」

「おい、逃げんな」


咄嗟に引いた体を、強く戻されて
葵が私の首筋に舌を這わせた。


「………っ///」


ベロリと舐め上げられて、ビクンと肩が跳ねる。

……や、ばい。
今、ものすごくゾクゾクって……!

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