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唇に媚薬
第5章 攻防ゲーム

一瞬の隙をみて、お尻を浮かせて
ズササーッと凄まじい勢いで後ろに引き下がった。
勢い余って背中が壁にガンッとぶつかる。
「………」
逃げる女と追いかける男。
漫画のような展開だ。
「……おい」
「…………」
「楽しんでんじゃねぇよ」
ピキピキと怒りのマークが葵の額に浮かんだ。
てめぇいいかげんにしろって目で睨まれる。
「逆効果なんだよボケ。
さっきから煽りやがって……」
「私は葵と寝たいの!」
ジリジリ追い詰めてくる葵の前に、両手を伸ばして阻止のポーズ。
「だから今から…」
「エッチは後!」
「………!」
「添い寝と腕枕が先!」
「~~話を戻すな!
だいたいお前が横にいて眠れるかっつー……」
「だって、葵が壊れちゃう!!」

