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唇に媚薬
第7章 蓮愛相談室

「……偽る必要が、無くなった」


ボソッと呟くと、蓮は手を止めた。


「偽り?」

「ずっと隠してたんだ。
どんなに求めても、手に入らないって分かってたから」

「………!」

「……一生叶わない、願いだったはずなのに……」


蘭に告白してから、今日で2週間。
……あの日以来、俺の生きる世界は確実に変化してしまった。

クソ寒いはずの毎日が、春みてぇに暖かく感じて
視界に写る全てが彩り、輝いて見える。

食欲を感じること自体、かなり久しぶりだし
なによりも……


「持ってた薬、全部没収されちまってさ。
……でも俺、眠れるんだよ」

「………!」

「スゲーだろ? 毎日だぜ?」


錠剤を流し込んで、無理矢理目を閉じて
3日に1回、意識が無くなればいい方だったのに

……あー、なんつーか

蓮の言う通り

俺、今マジで微笑んでるのかもしれねぇな。


「朝目が覚めたとき、感動してしばらく起きれねぇの」

「……瀬名……」

「腕の中で、小さく丸まっててさ。
……夢じゃないって、安心する」

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