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あたしの王子、俺だけの姫
第5章 確認



「では、浩太さん。お先に失礼します。」


「あぁ、ありがとう」


「おやすみなさいませ」


「ん、おやすみ」



俺の食べ終わった食器を片付けてから藤城は自分の部屋に戻っていった。
静かになったリビングは、有希の部屋の楽しい声を響かせる。


「さて....と、俺も風呂に入るか」


ソファーから立ち上がり、バスルームへと足を向ける。
と、同じくらいに有希が部屋から出てきた。


「ちょっと待っててね、見てくるから」


廊下へ繋がるドアを開けようとしたところで有希と目が合う。
俺だとわかると、有希は可愛く微笑んだ。


「コータ、お帰り。お疲れさま」


「ん、ただいま」


チュッと触れるだけのキスをするのだが、俺には物足りないから1度離れてから少し深くキスをする。


「ンッ....」


有希の可愛い声を聞いたら終了。


「風呂に入ってくる。....けど、先にみんなに会った方が良さそうだな」


頬の赤くなった有希を抱き寄せておでこを合わせて問いかける。


「ん....良い?お願いしても」


「可愛い有希のお願いなら構わないさ」


有希の腰を抱いてみんなの待つ部屋へ向かう。
少し俺に寄りかかる有希が愛おしくて、ドアを開ける手を止めて赤い頬にキスをした。


驚いてさらに顔が赤くなった有希がドアを開けてみんなに俺を紹介すると....帰宅したときよりも大きな甲高い声が響き渡った。
顔が赤くなった有希も突っ込まれてはいたけど....



俺は有希と有希の声が1番好きだな....と、再確認した。


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