この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あたしの王子、俺だけの姫
第5章 確認


「浩太さんもお食事にされますか?」


いつのまにかキッチンに戻っていた藤城から声をかけられる。


「そうだな。すぐ出来るのなら頼むよ。シャワーはその後にする」


「畏まりました」


出された緑茶を飲み干して、ダイニングへ移動する。
程なくして、藤城特製の照り焼きハンバーグが出された。


「いつものことだが、旨そうだな....」


「ありがとうございます。本日のハンバーグのタネは有希さんが頑張ったのですよ」


「え?有希が作ったのか?」


「細かな味付けは私が調整しましたが、30分捏ねて形成するところは有希さんがお一人で。焼いて膨らみ、少し縮こまるので分かりにくいと思いますが....ハートの形なんですよ」


「ハート?」


有希が作ったであろう形は、焼いてしまったからかハートよりはひし形に近い。


「浩太さんへの感謝の気持ちだと一生懸命でしたよ」


使用した道具を片付けながら藤城から有希のことを聞かされると、傍にいなかった悔しさも募るのだが....慣れない台所仕事を必死でこなしている有希を想像するのも、良いもんだな。


「そうか....有希にはまたお礼しないとな」


「浩太さん、お手柔らかに頼みますよ。次の日に差し支えない程度で....いつだったか、朝練に向かう有希さんがとても辛そうにしていたのを洗面所で見かけましたので」


『部活の疲れが抜けなかったのですかね....?ぎこちない歩き方でしたから』
なにか含みのある言い方の藤城。
どうせ、朝まで有希のことを抱き締めていたって言いたいんだろう?



はぁ。
本当のことだから、なにも言えないな....。
まぁ、有希が可愛いから仕方がないんだよ。


/262ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ