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あたしの王子、俺だけの姫
第1章 捕獲
「有希、落ち着きなさい。今日のこの席は簡易ではあるがお見合いみたいなものだ」
「は?お見合い?何でよ!」
ちょっと父さん!
そんなことをさらりと言わないでもらいたい!
何処に
『今日のこの席はお見合いだ』
なんて軽く言う親がいるのよ!冗談も休み休み言ってよね!
ひとり眉間に皺が入ったまま父さんを見つめていると
「有希さん、わたしが専務に....遠藤くんにお願いしたんだよ。うちのせがれとの席をもうけてくれって。急で申し訳なかったね」
社長さんが軽く頭を下げてくれた。
「そ、そんな!頭をあげてください」
あたしも頭を下げる社長さんに両手を伸ばして止めにはいる。
父さんも上司に頭を下げられてるからあたふたしてるし。