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あたしの王子、俺だけの姫
第1章 捕獲
「いやいや、大事なお嬢さんとの席だ。こちらが頭を下げるのが筋だよ」
社長さんにそう言われても、父さんもあたしも恐縮しちゃう。
「さて、本題に入ろう」
その一言で社長さんは真剣さが加わった顔つきに。
あたしは、ドキリとする。
おじさまだけど、カッコいいんだもん。
........声がね。
「有希さん。先程、恋人が居ないと仰っていたね」
「え?あ....はい。」
わお!
何を聞かれるかと思ったら、そこですか?
あたしが頷くと、何故、笑顔になるのですか?
「ならば、此処にいる息子と結婚を前提としたお付き合いをしてもらえないだろうか?」