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あたしの王子、俺だけの姫
第7章 卒業
教室に戻って、暫しの歓談。証書を持った担任の先生が戻ってきて順番に受け取る。
手渡されるときに先生からの一言。その言葉で泣いちゃう子が。あたしも泣くかな....
「次、遠藤」
「はい」
ゆっくり立ち上がって先生の元へ。
あ....ヤバイ。先生の目を見たら急に来た。
「....遠藤は、急に進路を変えたけど....頑張ったな」
「あ、ありがとうございます。ほんと、自分でも厳しかったと....」
「あ....あとな、ここだけの話」
ちょいちょいと手招きされて、一歩近づく。先生があたしの耳に小さな声で思わぬ言葉を伝えてきた。ん?なんだろう....
「遠藤....君の旦那、相模浩太って俺の同級生って知ってたか?」
「なっ?」
「人前での愛の確認はほどほどにな。はい、次――――」