この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あたしの王子、俺だけの姫
第7章 卒業
あたしが教室に入ってすぐに担任の先生が来た。軽く今日の最終確認をしてから出席番号順に廊下に並び体育館へ歩いていく。
コータとのアレは触らぬ神に祟り無しでお願いしたい....誰も突っ込んでこないで....と、思いながら気づけば『卒業生入場』が始まり、校長先生の話も来賓の方の話も進み、各クラスの代表者が卒業証書を受け取る。
あちこちですすり泣く声も聞こえる。さすがに男子は泣いていないか。
あたしも多少なりとも、ウルっとは来るよ。
でもね、離れた保護者席から....あの視線を送られると泣けるに泣けないよ?
コータに来てもらうの、失敗だった?