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あたしの王子、俺だけの姫
第8章 抱擁

結局。
その日は途中で何度か意識を飛ばしながらも夜までコータに愛された。
朝も昼も食事をとらずに。



夕食前、気だるいながらもコータと一緒にお風呂に入った。
そこで、鏡に写る自分の身体を見て驚いた。
コータにつけられた赤い痕が怖いくらい。
湿疹?又は病気?ってくらい。
コータを睨むと目を反らされた。


数日間は外に出歩けないと思うくらい。真夏じゃなくてよかった....マフラーしないと首回りは隠せない。
コータの愛情はすごいとしか言い様のないもの。


「有希の身体....堪んない。もっと触れたいと思うんだよ」


お互いが泡だらけ。スポンジで背中を洗ってもらい、今度はあたしがコータの背中を流す。


「そ....そうなの?」


コータの広い背中に触れながら聞き返す。


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