この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あたしの王子、俺だけの姫
第8章 抱擁
「そうなの。はぁ....やっと抱けたよ。はい、スポンジちょうだい」
「ん。コータ、やっとって....大袈裟だよ?」
スポンジを渡しながらコータの前に移動。
「....大袈裟じゃないの。あと、気づかなかった?俺、避妊具つけてなかったんだよ」
「え?あれ?....」
あたしの中で一抹の不安が。
「直に、有希の中に入れて擦り、触れあわせるととっても気持ちがいいね」
思い出して微笑むコータはあたしのお腹に触れながらあたしの名前を呼ぶ。
「有希....」
「........」
コータとは裏腹に、あたしの気持ちは不安の塊。
もしもがあったらどうするの?
コータらしくない。
いつも、あたしの事を気遣ってくれてたのに....。
籍を入れたら何でもアリなの?
そんなあたしの気持ちが伝わったのか、コータは身体を纏う泡を洗い流しあたしの頬を両手で包む。