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あたしの王子、俺だけの姫
第9章 秘密
5月の連休前、きちんと伝えようと野島さんと相談してた。
コータを拗ねさせないためにはどうすればよいかと。
すると、これまた至極簡単な答えが。
『専務から、社長に浩太さんを行き先はどこでも良いので出張させるよう働きかけては?』
『....思い付きませんでした』
目から鱗とはまさにこれですか?あたしの周りの大人って、仕事ができる人が多いんだね。いや、あたしの詰めが甘いのか....?
『では、早速ですが専務と連絡を取ります。では、またご連絡させていただきます』
ギリギリとはいえ、いい方向に事が運びそうだった。
だから、いつものようにコータを受け入れていたから自分の変化に全く気がつかなかった。