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あたしの王子、俺だけの姫
第9章 秘密


5月の連休は2日間だけコータと重なって泊まりで温泉旅行。
客室にある露天風呂から眺める景色はとても綺麗でうっとり。


タイミングを見計らって、コータに留学の事を話そうと思ってはいるのだが....なかなか上手くいかずじまいで夕食の時間。


『美味しいね~』
『綺麗だね~』
なんて、堪能しちゃって食べ終わる。


心のすみに余分な考え事があるから、コータの問いかけも右から左だったかも。
そう。上の空だったから、今一緒に露天風呂に入ってるって事に驚いてる。


「あれ?さっきご飯食べてたのに....いつの間に?」


コータに後ろから抱き締められた状態。コータの手が胸を揉んでいることで覚醒された?


「....有希、今日は朝から何考えてた?」


いつものコータの声質より少し低め。
大好きな声が少し怖く感じる。
もしかして、バレてた?


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