この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あたしの王子、俺だけの姫
第9章 秘密
5月の連休前、温泉旅行に行くことを計画し有希に伝える。
きっかけさえあれば話してくれるだろうと思って気晴らしもかねて出掛けた。
できるだけ二人きりで過ごせるようにと客室に露天風呂がある角部屋。
贅沢な空間。この大パノラマ....スゲーな。
温泉街を散歩して部屋で夕食を堪能。
美味しいといいながら食べている有希は心ここにあらず。
有希なりに話すタイミングを探しているんだろうな。
可愛いヤツめ。
『一緒に露天風呂に入るぞ』
と言っても恥ずかしがることなく準備をする有希。
重症だな....。
タオルを腰に巻いて、バスタオルで身体を隠している有希の手を引いてガラス戸を開けて外に出る。
まだ明るい時間帯だが、湯加減もちょうどいい。
かけ湯をして湯に浸かる。有希のバスタオルはかけ湯前に外させて俺の膝に座らせた。