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あたしの王子、俺だけの姫
第10章 妊娠

が....問題はコータ。
あたしが帰国した日のこと。
空港に着いたとき、目に入ったコータは耳と尻尾が垂れた犬みたいだった。笑いをこらえるの必死。
あたしの姿を見つけたとたん、コータは尻尾を振りまくった大型犬のように抱きついてきた。
『有希がいなくて死にそうだった....』
そう言うや異な、海外映画か?なんて思うようなキスの嵐。
何年も会えなかった恋人じゃあるまいし....
夫婦なんだし、ちゃんとコータの元に戻るよ?
....にしても、長い!
コータの唇が離れたらお互いの唇の間には愛された証の糸が光る。
その銀の糸が切れるのが嫌なのかまたキスが落とされた。
もう少し、周りを見ようよ....
撮影か何かと思われて遠巻きに人の輪が出来てるし....恥ずかしくてコータの胸に隠れるように引っ付いた。

