この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あたしの王子、俺だけの姫
第10章 妊娠
「有希....ご飯食べ終わった?出れる?」
そう言いながらあたしの荷物を持つコータ。
「はい、有希はもう食べ終わったのでいいですよ。トレーは私が片付けておきますから」
仁美があたしのことを立たせてコータの方へ押しやる。
「ほら、ダーリンを待たせちゃダメでしょ?また明日ね~」
手を振る....よりも、しっしっと追いやられてる気がするのは気のせい?
「う、うん。ごめんね....片付けお願いね」
そう言っている最中にコータに腕を引かれて皆と別れた。
コータがここに迎えに来るって珍しいよね?
何かあったのかな?
コータに捕まれた腕を見つめてコータの手を掴む。
「コータ....腕よりも折角だから、手....繋ぎたい」
コータもそんなこと?なんて顔をしながら
「ごめん、無理矢理だったな....」
ゆっくり放して繋ぎ直してくれた。