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第10章 妊娠

「浩太くんの性格上....というか、有希さんへの愛情のかけ方を見るとそうかな～なんてね。反発しないから肯定なのね？」


コータは頬を赤くしてそっぽ向いてる。
あたしはどう反応していいやら､困るよっ！


「エコーを見ても安定してるし、着床場所も問題ないみたいね....激しくしなければ良いわよ。あとは、有希さんの体調次第ね。安定期まで無理は禁物だから」


聡美先生....慣れてるとはいえ、淡々と話してくださる。


「必要書類はあとで窓口に届けるから受け取ってね。では、また来月見せに来てね？お疲れさまでした」


診察室から出て、待合室のソファーに座る。
エコーの写真を見ても、未だ実感が湧かない。


コータの赤ちゃんが此処に居るんだよね....。
あの日....留学先から戻ったときに抱かれて、出来た子なんだよね？