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あたしの王子、俺だけの姫
第2章 愛情


「おはよぅ~」


「おはよ、有希」


「あれ?どうしたの?朝練ハードだった?」


「ン~?そんなことなかったけど?」


現在地は学校。
朝練も終わって教室。
友人のすみれとあんずに手をあげて挨拶。


コータとのひと悶着のあと、1分でも早く家を出るよう準備した。
コータの企みが怖かったのも理由のひとつ。
あとは....
コータの声。
あの声だけはあたしの動きを止めてしまう。


あたし、なんであんなにもコータの声に反応しちゃうんだろう。
この耳、厄介だ....。


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