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あたしの王子、俺だけの姫
第2章 愛情
「浩太さん、自分が言うのもお節介だとは思うのですが....同じ男として一言アドバイスを....」
「ん?なに?」
「有希さんの....浩太さんのつけた痕が目立ちすぎますのでもう少し気を付けた方がよろしいかと」
「は?いつ見てんだよ!」
「申し訳ありません。有希さんの髪型はショートなので、首筋への印はご注意なさった方がよろしいかと....」
あー。そうかもな。
昨夜、っていっても今日だけど....。
抱き締めていたらキスしたくなったんだよな。
有希、いい香りがしたんだよ。
「ん、わかった。今夜から気を付ける」
「....有希さんに起こられる前に改善なさってください。あとは....そうですね。受験生なのに洗濯物に関しては頑張っていると思いますので、夏休みに入る前に何処かに連れていくのも良いかと思いますよ?」
「....デートか....。そうだな、部活のない日を確認して連れ出すか」
こうして俺の頭のなかで水族館デートと初めて顔合わせしたホテルでの一泊デートを計画した。
『有希が気に入ってくれるといいんだけどな....』
この時の俺の顔は誰にも見せられないくらいだらしない顔をしていたと思う。
早く、その日にならないかと思いながら目の前の仕事を片付けていった。