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あたしの王子、俺だけの姫
第2章 愛情


なんか、最後の方は俺の事話してなかったか?
ふぅ....
二人の会話を聞いていたら目がさえたな....
俺も起きるとするか。



有希の部屋から出て、リビングへ向かうと俺の朝食の準備を終えた藤城がキッチンに戻るところだった。


「浩太さん、おはようございます」


「あぁ、おはよう。有希の弁当もだけどいつもありがとうな」


俺はそう言って用意されたコーヒーに手を伸ばす。


「今日は早起きされたんですね。いつもなら有希さんに起こされても寝ているくらいなのに」


「ん~そうだな。睡眠時間少ない方だけど....まぁ、起きようかな....と。目を通したい書類もあるし」


「いい心がけですね。では、時間のある今のうちにお知らせしますね。....夏休みに入りましたら、有希さんのお友達が4人お泊まりに来られるようです。食事や布団などはこちらで準備します」


今夜の晩御飯の下準備をしながら話しかけてくる。
相変わらず手際が良くて羨ましい。


「浩太さん、聞いてますか?」


「あ?すまん。」


「くれぐれも、帰宅後は有希さんの部屋に行かないように。お願いしますよ?」


....俺、そんなに信用ないのか?


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