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あたしの王子、俺だけの姫
第3章 進展


みんなからの事情聴取があってからはや2ヶ月。
コータとの同居生活も同じ月日が過ぎた。
一緒に住んでみて分かったこと。


コータってキス魔!!


週の半分は、朝起きるとあたしのベッドで寝てる。
夜12時を過ぎる帰宅の時は必ず。隣で寝てる。
あたし、コータの抱き枕らしい。
そのお礼がキスなんだって。前ボタンのパジャマを着てなくても、上着を捲られて胸元に付けられる。
もうね、怒る気も失せるくらい。慣れたくないけど慣れた。
だってねぇ、寝ている間にやられるんだもん。悔しいことに、目が覚めないんだよね........。



あとは、認めたくないけど....結構優しい。
一緒に住むし、あたしが女だし、料理くらいは....と意気込んでいたけどさ。

『受験生が無理するな』

『そんな暇あるなら勉強しろ』

と、主婦業をあまりさせてくれない。
ありがたいんだけどね。
せめて、『洗濯くらいはする!』と、強引に仕事をもらった。
タダでこんな素敵なところに住まわせてもらってるのにねぇ....気が引けるって言うか、ね....




では、誰が他の事をしてるかというと....
さすが金持ち。
お掃除は業者さんがいる。
お料理は毎日コータのお父さんの秘書・藤城さんがセッティングしてくれる。
コータに聞いたら、藤城さんは同じマンションに引っ越してきてくれたんだとか。

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