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翻弄の果てに
第6章 背徳
環を抱き寄せ、腕枕をした。
『環を今夜は逝かせない。』
『………』
『逝きたい?』
こくり、と頷く環。
『ダメ、逝かせない。』
『逝かせて……』
消え入るような小声で懇願してくる。可愛い…
『嫌だ。環の中に「奴」がいる。俺が環を変える。先ずは、一日も早く、身体を治してくれ。明後日の病院、ついていってあげるから。』
『そうね…治さなくちゃね。………どっちも…』
今夜、俺の大人気ない意地で、環と繋がることは無かった。
それでも俺は、環の愛を確信した。今夜は、それだけでよかった。
いつか、俺じゃなきゃ逝けない、俺じゃなきゃ出来ない躯に変える。絶対。
環の躯から「奴」を消してやる!
俺はそんなことを考えながら、深い眠気に襲われ、そして、堕ちた………
『環を今夜は逝かせない。』
『………』
『逝きたい?』
こくり、と頷く環。
『ダメ、逝かせない。』
『逝かせて……』
消え入るような小声で懇願してくる。可愛い…
『嫌だ。環の中に「奴」がいる。俺が環を変える。先ずは、一日も早く、身体を治してくれ。明後日の病院、ついていってあげるから。』
『そうね…治さなくちゃね。………どっちも…』
今夜、俺の大人気ない意地で、環と繋がることは無かった。
それでも俺は、環の愛を確信した。今夜は、それだけでよかった。
いつか、俺じゃなきゃ逝けない、俺じゃなきゃ出来ない躯に変える。絶対。
環の躯から「奴」を消してやる!
俺はそんなことを考えながら、深い眠気に襲われ、そして、堕ちた………