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第6章 背徳

俺の吐息が環の肩にかかると、環の躯が｢ビクン！｣と跳ねる。


環のうなじにくちづけをすると、環はもう、堪えられないようだった。

『ん…はぁ……んあっ、んんっ…』


『もう、感じてるんだね、敏感だね、環。』

『ﾝ…ｱｧ…ｱｧｯ……』


環はもう、返事すら出来ない……

俺は、唇が触れるか触れないかのギリギリで、環の脇側をなぞり、時折、息を吹き掛けた。

敏感になっている環の肌は、見事なまでに反応し、その疼きとじれったさに、呻きともつかない、喘ぎ声を半殺しにしていた。

『堪らないんだね？』

『悠……欲しいわ…』

『だめだよ、そんなに急いじゃ。』


環を掴んだ手を離し、１０本の指先で、環の裏側、うなじから内腿までを、ランダムになぞる。