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翻弄の果てに
第2章 間違った選択
ハガキの住所を頼りに、俺は あの男と環の住むマンションに向かった。

ルームナンバーを打ち込み、返答を待った。
『どちら様でしょう?』

ああ、懐かしい姉さんの声だ。

『姉さん、俺。悠太。』

『え?!悠ちゃん?悠ちゃんなの?』

『久しぶり!開けてくれよ。』

『あ…え…、ご、ごめんなさい、悠ちゃん、また…』
『どうぞ。お入り下さい。』

「ガチャ」

扉が開いた。
『男が居るのか…平日は居ないと勝手に思ってた…』
『それにしても…姉さん、様子がおかしいな…』

いろいろ考えながら歩いていたら、姉さんの部屋の前に着いていた。

「ピンポーン」

『お入り下さい。』

俺は扉を開けた。


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