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翻弄の果てに
第2章 間違った選択
男は血相を変えて、靴も脱がずに上がり込んできた。
『ここには俺しか居ねーよ!靴ぐらい脱げ!!』
男はお構い無しだ。
『てめぇ、環をどこにやった!ああ!言え!!』
胸倉を掴んだ男の顔が鬼に見えた。
『知らねーよ!だいたい、姉さんに何をした!出てったのは、てめぇが原因だろうがよ!』
胸倉を掴んでいた手を離すと、『チッ、あのアマ…見つけたら、ただじゃおかねー!!!』と、捨てぜりふを吐いて出ていった。
『姉さん…どこに行ったんだ…何があったんだ…』