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翻弄の果てに
第12章 対決
『祥子……』

『深刻ね。周りは旦那さん寄りなのね……お母さんまで…』

『どうしたらいいんだ。昔なら、強引に連れ出したが、祥子が孤立することは避けたい。』

『祥子ちゃんが、気持ちを強く持って、言葉に出来たらいいんだけどね。』

俺は祥子に、必ず迎えに行くから、しっかり気持ちを強く持って、俺を信じて待ってて欲しい、とメールした。


後日、有給を使って、男の行動を追跡した。

男は、職場では、どうやらパッとしてないらしく、それが家で暴君となっていることが推測された。

『こんなことしても、なんにもならないな。相手は弱い。男と会うか、いや、身内が先か。』

独り言をブツブツと呟きながら、俺は帰途についた。



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