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翻弄の果てに
第13章 家族〜いのちの誕生〜
あの、祥子奪還劇から7年。俺は36歳になった。
2つ下の祥子も34歳、俺達には今年4歳になる娘も出来た。
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
『ねぇ、懐かしい写真が出てきたわ。』
『ん?』
俺達の結婚披露宴のスナップだ。
『なんだか、つい昨日のことのようにも感じるし、ずいぶん前のようにも感じるわ。』
『そうだな。俺達には、いろんなことがあったからなぁ……』
『そうね…環さんもずいぶんハラハラしてたでしょうね。』
祥子は、悠太との決別を詫び、封印していた環とのツーショット写真に目をやった。
今は、リビングのサイドボードの上に、花と共に置かれている。
『あれから、お父さん、興信所に頼んで、あの人を調べたのよね。』
2つ下の祥子も34歳、俺達には今年4歳になる娘も出来た。
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『ねぇ、懐かしい写真が出てきたわ。』
『ん?』
俺達の結婚披露宴のスナップだ。
『なんだか、つい昨日のことのようにも感じるし、ずいぶん前のようにも感じるわ。』
『そうだな。俺達には、いろんなことがあったからなぁ……』
『そうね…環さんもずいぶんハラハラしてたでしょうね。』
祥子は、悠太との決別を詫び、封印していた環とのツーショット写真に目をやった。
今は、リビングのサイドボードの上に、花と共に置かれている。
『あれから、お父さん、興信所に頼んで、あの人を調べたのよね。』