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翻弄の果てに
第13章 家族〜いのちの誕生〜
仕事は、そこそこまあ、する、といったぐあいで、うだつの上がらないグループ。
しかし、親族が大地主で、いわゆる「いいとこのボンボン」で育ったためか、プライドは高く、虚勢を張る癖は今になっても直らない。
興信所からの報告では、見栄を張って、同僚に奢るとか、困り事があると、金で解決するなどであり、ギャンブル、女の影は見えないとのことだった。
祥子は、家での夫の罵声や傲慢な理屈を録音し、身体についた痣などを日時と共に記録した。
言葉の暴力も日毎に増え、ついには、離婚の調停となったのである。
慰謝料は要らない代わりに、祥子に近づくことを禁じ、離婚が成立した。
『お義父さん、凄かったよな。』
『そうね。悠太さんを殴った時は、憎しみにうち震えた私だけど、父親の愛情、今になってわかるわ。』
『祥子、おいで。』
『え?何?…んっ……』
しかし、親族が大地主で、いわゆる「いいとこのボンボン」で育ったためか、プライドは高く、虚勢を張る癖は今になっても直らない。
興信所からの報告では、見栄を張って、同僚に奢るとか、困り事があると、金で解決するなどであり、ギャンブル、女の影は見えないとのことだった。
祥子は、家での夫の罵声や傲慢な理屈を録音し、身体についた痣などを日時と共に記録した。
言葉の暴力も日毎に増え、ついには、離婚の調停となったのである。
慰謝料は要らない代わりに、祥子に近づくことを禁じ、離婚が成立した。
『お義父さん、凄かったよな。』
『そうね。悠太さんを殴った時は、憎しみにうち震えた私だけど、父親の愛情、今になってわかるわ。』
『祥子、おいで。』
『え?何?…んっ……』