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翻弄の果てに
第3章 決意
紛れもなく姉さんだ!
俺は、迷わず姉さんの腕を掴む。そして廊下へと引っ張った。
『姉さん…』
俺はそれ以上、何も言えなかった。
とにかく、人目を避けたい。そのままハローワークを出て、路地裏の古いラブホテルに入った。
姉さんの口からは、未だ一言も発しない。
深呼吸をして、冷蔵庫のミネラルウォーターを飲み干した。
『姉さん!一緒に家を出よう。』
『悠ちゃんには関係ないわ。あなたには迷惑はかけないから…』
『迷惑?迷惑なら、とっくにかかってるさ!』
いや、俺はそんなことを言いたいのではない。
しかし、心の動揺は、言葉をうまく紡げない。
沈黙が続いた……
長い長い沈黙だった……
俺は、迷わず姉さんの腕を掴む。そして廊下へと引っ張った。
『姉さん…』
俺はそれ以上、何も言えなかった。
とにかく、人目を避けたい。そのままハローワークを出て、路地裏の古いラブホテルに入った。
姉さんの口からは、未だ一言も発しない。
深呼吸をして、冷蔵庫のミネラルウォーターを飲み干した。
『姉さん!一緒に家を出よう。』
『悠ちゃんには関係ないわ。あなたには迷惑はかけないから…』
『迷惑?迷惑なら、とっくにかかってるさ!』
いや、俺はそんなことを言いたいのではない。
しかし、心の動揺は、言葉をうまく紡げない。
沈黙が続いた……
長い長い沈黙だった……