この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
翻弄の果てに
第3章 決意
小学校を卒業すると、この通学路は歩かない。
だから、今日しかなかった。
そう言って男は、姉さんに交際を申し込んだ。
優しいお兄さんのイメージが強くあった姉さんは、申し入れを喜んで受けたのだという。
『あの頃は子供だったから、何も考えず、怖いものも無かったのね……ただ優しいお兄さんだったのよ、私には……』
中学生になると、姉さんは自分自身が大人になった錯覚をしたという。
入学する少し前に姉さんは、初潮を迎えた。
『環も、もう立派に女だな。』
その、親父の言葉に姉さんはときめいたのだった。
『あたしはもう子供じゃない。ひとりの女性になった。あの人の彼女に相応しい女になったんだ。』
姉さんの話しは続いた。
だから、今日しかなかった。
そう言って男は、姉さんに交際を申し込んだ。
優しいお兄さんのイメージが強くあった姉さんは、申し入れを喜んで受けたのだという。
『あの頃は子供だったから、何も考えず、怖いものも無かったのね……ただ優しいお兄さんだったのよ、私には……』
中学生になると、姉さんは自分自身が大人になった錯覚をしたという。
入学する少し前に姉さんは、初潮を迎えた。
『環も、もう立派に女だな。』
その、親父の言葉に姉さんはときめいたのだった。
『あたしはもう子供じゃない。ひとりの女性になった。あの人の彼女に相応しい女になったんだ。』
姉さんの話しは続いた。