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翻弄の果てに
第15章 女。未来(みく)
宿に入った。
兄妹として。
未来は、二人でいることに喜び、幸せだと言った。
力は、一抹の不安を抱きながらも、朝見た幼い未来ではなく、女、未来として見るようになっている自分に動揺した。
『お風呂に行ってきます。』
『そうか。俺も行くかな。』
温泉に浸かりながら、力は、今しかない、今なら連絡できる。いや、明日まで待っても……
常識と欲望の狭間で葛藤していた。
結局、欲望に勝てなかった力が部屋に戻ると、そこには、妖艶な、未来の浴衣の後ろ姿があった……
長い黒髪をアップにした、うなじのなまめかしさに息をのんだ。
『力さんの方が長かったわね(笑)』
振り向いた未来は、湯上がりの桜色に染まり、ますます女を匂わせ、力は目眩を覚えるのだった。
兄妹として。
未来は、二人でいることに喜び、幸せだと言った。
力は、一抹の不安を抱きながらも、朝見た幼い未来ではなく、女、未来として見るようになっている自分に動揺した。
『お風呂に行ってきます。』
『そうか。俺も行くかな。』
温泉に浸かりながら、力は、今しかない、今なら連絡できる。いや、明日まで待っても……
常識と欲望の狭間で葛藤していた。
結局、欲望に勝てなかった力が部屋に戻ると、そこには、妖艶な、未来の浴衣の後ろ姿があった……
長い黒髪をアップにした、うなじのなまめかしさに息をのんだ。
『力さんの方が長かったわね(笑)』
振り向いた未来は、湯上がりの桜色に染まり、ますます女を匂わせ、力は目眩を覚えるのだった。