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翻弄の果てに
第15章 女。未来(みく)
仲居さんによって、フカフカの布団が二組敷かれていく。
『御兄妹でご旅行ですか?』
『はい。兄がこの地の大学を卒業したものですから、旅の案内をお願いしたんです。』
『まあ、まあ、それはおよろしいことで(笑)たっぷりご堪能下さいね。』
『ありがとうございます!』
未来は、淀み無く作り話をした。力はただ、呆気にとられていた。
『では、失礼いたします。』
『上手かった?疑われなかったわよね?』
『ん…うん…宿帳も兄妹になってるし…』
未来を抱きたい欲望が渦巻く頭の中で、未来の底知れぬ度胸に圧倒されつつも、もう止めることは出来なかった。
地獄の底に落ちることに恐怖は無かった。
力は、背後から未来を抱きしめていた。
『御兄妹でご旅行ですか?』
『はい。兄がこの地の大学を卒業したものですから、旅の案内をお願いしたんです。』
『まあ、まあ、それはおよろしいことで(笑)たっぷりご堪能下さいね。』
『ありがとうございます!』
未来は、淀み無く作り話をした。力はただ、呆気にとられていた。
『では、失礼いたします。』
『上手かった?疑われなかったわよね?』
『ん…うん…宿帳も兄妹になってるし…』
未来を抱きたい欲望が渦巻く頭の中で、未来の底知れぬ度胸に圧倒されつつも、もう止めることは出来なかった。
地獄の底に落ちることに恐怖は無かった。
力は、背後から未来を抱きしめていた。