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翻弄の果てに
第16章 激怒 絶望 そして再び…
つかつかと悠太が未来に近づく。
『あなた!未来をぶたないでっ!』
祥子が二人の間に割って入る。
『大丈夫、しないよ。未来、説明しなさい。』
『嫌よ!見た通りよ。力さんもあたしも悪くない!パパは何を言っても否定するわ。まだ子供のくせに何を言ってるんだ!とかいろいろ、親のエゴを言い重ねるだけだもの!』
悠太は握りこぶしに力が入るのを抑えられなかった。
ぎりぎり、殴ることは抑えたが、煮えたぎる力への憎悪は増すばかり。
悠太の母親が口をはさんだ。
『みーちゃん、でもね、やっていいことと悪いことがある。解るね?』
静かだが胸にズシンとくる。未来の興奮はスーッと引いていった。
小さく頷いた未来の目から、ポロリと涙がこぼれ落ちた。
祥子が未来を抱き留め、椅子に座らせると、祥子と悠太も腰を下ろした。
いつからだったのか、何故こんな行動に至ったのか、未来は両親の関係に発端があったと、ぽつりぽつりと話し始めた。
『あなた!未来をぶたないでっ!』
祥子が二人の間に割って入る。
『大丈夫、しないよ。未来、説明しなさい。』
『嫌よ!見た通りよ。力さんもあたしも悪くない!パパは何を言っても否定するわ。まだ子供のくせに何を言ってるんだ!とかいろいろ、親のエゴを言い重ねるだけだもの!』
悠太は握りこぶしに力が入るのを抑えられなかった。
ぎりぎり、殴ることは抑えたが、煮えたぎる力への憎悪は増すばかり。
悠太の母親が口をはさんだ。
『みーちゃん、でもね、やっていいことと悪いことがある。解るね?』
静かだが胸にズシンとくる。未来の興奮はスーッと引いていった。
小さく頷いた未来の目から、ポロリと涙がこぼれ落ちた。
祥子が未来を抱き留め、椅子に座らせると、祥子と悠太も腰を下ろした。
いつからだったのか、何故こんな行動に至ったのか、未来は両親の関係に発端があったと、ぽつりぽつりと話し始めた。