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翻弄の果てに
第16章 激怒 絶望 そして再び…
俺の中では、それでもやっぱり物分かりのいい父親ではいられないのだ。
力という男が許せない。
大学を出て、一端(いっぱし)に社会人をやってる男のすることではないだろう!と、全面的に男悪きになってしまう。
大事に大事に過保護に育てた悠太にとって、男の存在は悪でしかない。
未来は悩んでいた。
父の気持ちがわかるだけに、心が揺れた。
力との間に不安はない。
ただ、今父親を拒絶することだけは避けたい。
まだ学校だってある。
交際を認めないばかりか、壊しにかかるだろうことは容易に想像がつく。
『ママは何て言うんだろう…やっぱりパパの味方なのかなあ……』
ブブブブ…ブブブブ…
メールは力からだった。
母親に泣かれた、と。
(力さんは、気持ち変わっちゃったの?)
(俺は変わらないよ。未来こそ、大変だろ?)
(うん…やっぱりパパがね…)
(そうか…お父さんに会って話がしたいけど無理かな?)
(今は…パパもママもダメかも…)
(俺、明日帰らなきゃならない、未来、大丈夫?)
(うん。大丈夫。またメールで。)
(そうだね、じゃ。ちゃんと飯食えよ?)
(ありがとう)
力という男が許せない。
大学を出て、一端(いっぱし)に社会人をやってる男のすることではないだろう!と、全面的に男悪きになってしまう。
大事に大事に過保護に育てた悠太にとって、男の存在は悪でしかない。
未来は悩んでいた。
父の気持ちがわかるだけに、心が揺れた。
力との間に不安はない。
ただ、今父親を拒絶することだけは避けたい。
まだ学校だってある。
交際を認めないばかりか、壊しにかかるだろうことは容易に想像がつく。
『ママは何て言うんだろう…やっぱりパパの味方なのかなあ……』
ブブブブ…ブブブブ…
メールは力からだった。
母親に泣かれた、と。
(力さんは、気持ち変わっちゃったの?)
(俺は変わらないよ。未来こそ、大変だろ?)
(うん…やっぱりパパがね…)
(そうか…お父さんに会って話がしたいけど無理かな?)
(今は…パパもママもダメかも…)
(俺、明日帰らなきゃならない、未来、大丈夫?)
(うん。大丈夫。またメールで。)
(そうだね、じゃ。ちゃんと飯食えよ?)
(ありがとう)